Optimization of Waste Treatment Planning in Intermediate Treatment Facilitates

廃棄物処理の効率化による埋立量の削減が期待されている。産業廃棄物の年間排出量は一般廃棄物の約 9 倍であり，産業廃棄物の処理量は一般廃棄物と比べて極めて多い。産業廃棄物の約 8 割は中間処理施設での中間処理を経て再生利用・減量化・最終処分される。すなわち，中間処理の効率化は廃棄物処理全体の効率化につながる。中間処理施設では現場担当者の経験や勘から処理計画を決定するため，最適な処理計画とはいえない。また，廃棄物が計画どおりに到着しない場合がある。本研究では処理計画の効率化を目的として「線形計画法による処理計画決定手法」と「到着量の変動を想定した対応手法」を提案した。実データとの比較により，提案手法は未処理の廃棄物 (残量) を 0 とした上で総費用コストを改善できることを示した。さらに，処理余剰率を適切に設定することで，提案手法は残量を十分に低減でき，到着量が変動する状況下においても有効であることを示した。